2011年11月4日金曜日

ドラフト制度って・・・

今年は東日本大震災があって、プロ野球の開幕が遅くなった。
経営者たちは、開幕を遅らせて試合が減ることだけが心配だったらしく、日本シリーズが最大11月20日まで伸びてしまい、といっても、新卒採用のドラフトを12月というわけにもいかず、全部終わってないのにドラフト会議をやってしまった。
中には、監督のいない、決まらないチームがあるという、誰を取ったらいいかわからない不思議な状況であった。
目を引いたのは巨人志望のスガノなにがしという青年だった。
最近の若者には珍しく、浪花節的な情に訴える巨人志望には多少鼻白むものがある。
都合のいい時だけ、情けをかける~というか、彼の今後の人生が理路整然として今の論理のままに進むのであれば、わたしは納得だが、野球人生の中で、お金の話も出れば、FAだってあれば、欲得の方向に流れることがあったりしたら、あのときの涙(泣いてなかたっけ?)は何だったのだろう、結局欲がらみだったか、ということになる。

数年前には、「逆指名」とかいうわけのわからないものがドラフトにあって、名のある青年は「ここに行きたい」と言えば誰はばかることなく希望の球団に行けたはずだが、どういうわけか(わけは知ってるが)、そいつはなくなってしまった。

もとより、ドラフトなどというアメリカの考え方は日本になじまないと思う。
ドラフトは廃止して、自由獲得でいいじゃないか。
ウェーバー制という、下位チームが先に指名する本家アメリカのプロ野球ドラフトは、即戦力などというものは存在しないアメリカ野球界ならでは。
高校生、大学生がすぐに活躍できる日本とは事情が違う。
となれば、いい選手を取るのに、紳士協定なんぞは、くそっくらえとなる。
抜け道探しなんて、つまらんですよ。
金使ったから、うちが取る、でおしまい。で、いいでしょう。

野球というゲームがちょっと(だいぶ)上手だと、一年に何億円も、もらえる。
そのほうが、納得いかんけどね。

スガノ君は江川卓以来の野球浪人するという。
しかし、それはルールに沿って指名した日本ハムの責任では決してないことを声を大にして告げねばなるまい。
ドラフトという非情な制度を使う以上、浪人したスガノ君を来年横浜やロッテが指名することも肯定されなければいけない。
「情」が大事だというなら、やめてしまえドラフト。

偏屈親父

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